ちくま文庫の夏目漱石全集を参考に、青空文庫のリンクをまとめています。その全集に収録されている、全ての夏目漱石作品を読むことができます。
夏目漱石全集(全10巻セット) (ちくま文庫) [ 夏目漱石 ]時間を超えて読みつがれる最大の国民文学を、10冊に集成して贈る画期的な文庫版全集。全小説及び小品、評論に詳細な注・解説を付す。
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480022509/
夏目漱石
1867-1916年。江戸・牛込馬場下横町(現・新宿区喜久井町)に生まれる。本名金之助。1893年、東京帝大英文科卒業。松山で愛媛県尋常中学校教師、熊本で第五高等学校教授を勤めたあと、1900年、文部省留学生としてイギリスに留学(1903年1月、帰国)。帰国後は東京帝大講師として英文学を講じながら、『ホトトギス』誌上に「吾輩は猫である」を発表。その後、朝日新聞に入社し、「虞美人草」「三四郎」などを連載、国民的大作家となる。主な作品に「坊っちゃん」「行人」「こころ」「それから」「門」などがある。
https://www.chikumashobo.co.jp/author/000777/
夏目漱石全集(1)
夏目漱石全集(1) 吾輩は猫である (ちくま文庫) [ 夏目漱石 ]ワガ輩ハ猫デアル。とはいいながら名前はまだない。しかし、わが輩の人間を観る眼のするどさはどうだろう!…中学の英語教師苦沙弥先生の家に集まる奇妙な明治の“文化人”たち、またその身辺におこるさまざまな小事件を、猫の眼を通して痛烈・ユーモラスに風刺して、文明社会を辛辣にえぐる不朽の快作を全1冊でおくる。若い読者の理解を助けるため読みやすい活字で詳細な語注を付した。
適切詳細な注を付して贈る、最大の国民文学の集成。画期的な初の文庫版全集。本巻は処女作『吾輩は猫である』を収録。 【解説: 吉田精一 】
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480021618/
参考:『吾輩は猫である』上篇自序/『吾輩は猫である』中篇自序/『吾輩は猫である』下篇自序
夏目漱石全集(2)
夏目漱石全集(2) 倫敦塔 幻影の盾 坊っちゃんほか (ちくま文庫) [ 夏目漱石 ]英国留学時代を題材にした「倫敦塔」「カーライル博物館」ほかいわゆる初期浪漫的短篇7篇に加え、松山の教員時代の体験をもとに、天真爛漫な正義派江戸っ子教師の活躍を描いて、根強い人気をもつ青春小説「坊っちゃん」を収録する。小説家として地歩をかためつつあった時代の漱石の文学世界を提供する。
根強い人気の青春小説「坊っちゃん」のほか、「倫敦塔」「カーライル博物館」「幻影の盾」など初期浪漫的短篇7篇を収める。 【解説: 吉田精一 】
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480021625/
倫敦塔
カーライル博物館
幻影の盾
琴のそら音
一夜
薤露行
趣味の遺伝
坊っちゃん
参考:
夏目漱石全集(3)
夏目漱石全集(3) 草枕 二百十日 野分 (ちくま文庫) [ 夏目漱石 ]「智に働けば角が立つ」から「しばらくでも塵界を離れた心持になれる」詩的天地に遊ぼうと、旅に出た青年画家は才気あふれる女性・那美さんと出会う…。清浄な“非人情の世界”を描いた『草枕』、欲と金の社会を批判しつつ理想主義に苦悩する青年を描いて、のちの大作品群を予感させる『二百十日』と『野分』―漱石初期の代表的中篇を収める。若い読者の理解を助けるため読みやすい活字で詳細な語注を付した。
「智に働けば角が立つ……」と始まる、清浄な非人情の世界を描いた「草枕」のほか、「二百十日」「野分」を収める。漱石初期の代表的中篇3篇。 【解説: 吉田精一 】
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480021632/
参考:
夏目漱石全集(4)
夏目漱石全集(4) 虞美人草 坑夫 (ちくま文庫) [ 夏目漱石 ]我執と虚栄心のみ強く、他人を愛することのできない紫色の似合う女・藤尾の、凄惨な愛と破綻の姿を、絢爛たる文章とドラマティックな構成で描いて世評高い『虞美人草』。恋愛事件をひき起こして家を出奔した一青年の、周旋屋に誘われるまま入った足尾銅山での地獄の体験をつづった異色作『坑夫』。漱石文学において異彩をはなつ新聞連載第一作・第二作を併収。
紫の精とも呼ばれる美しい女性藤尾の凄絶な破局を描く「虞美人草」。足尾銅山での一青年の体験を綴る、漱石文学中の異色作「坑夫」。 【解説: 吉田精一 】
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480021649/
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夏目漱石全集(5)
夏目漱石全集(5) 三四郎 それから (ちくま文庫) [ 夏目漱石 ]熊本の高校から東京の大学へ、小川三四郎は不安と期待を胸に上京する。そして出会う、「新しい女」美祢子…。『それから』『門』へと続く3部作の序曲ともいうべき『三四郎』。『三四郎』の秘やかな恋から一転して深刻な人間悲劇をおびてくる『それから』における主人公代助の愛とその破綻…。明治末期の知識人の愛の心理と運命を描く永遠の青春小説2篇を同時収載。
秘めやかな恋、そして破綻……愛の心理と運命を描いて、時をこえて読みつがれる永遠の青春小説「三四郎」と「それから」を収載。 【解説: 吉田精一 】
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夏目漱石全集(6)
夏目漱石全集(6) 門/彼岸過迄 (ちくま文庫) [ 夏目漱石 ]親友を裏切って結ばれた野中宗助・御米夫妻は、いま崖下の借家でひっそりとくらしている。幸福にひたりながらも罪の意識に苦しむ宗助は、ついに禅院の門をたたく…。市井の幸福のかげにひそむ精神の地獄を鋭い心理描写とともに描き切った『門』。許婚者千代子との愛情問題を軸に孤独な知識人須永の苦悩を描きつつ、作者のそれを映し出す『彼岸過迄』。それぞれ漱石の後期の転機となる問題作。
市井の幸福のかげにひそむ精神の地獄を描き切った「門」。漱石の後期の転機となる問題作「彼岸過迄」の2篇を収録する。 【解説: 吉田精一 】
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夏目漱石全集(7)
夏目漱石全集(7) 行人 (ちくま文庫) [ 夏目漱石 ]「詩人らしい純粋な気質」の学者長野一郎は平凡な結婚生活を送りながら、妻お直を信じきれない。弟二郎に対するお直の愛情さえ疑いはじめ、一郎はやがて深刻な人間不信に陥る。「死ぬか、気が違うか、宗教に入るか…」近代知識人の孤独と苦悩を描く『行人』。明治43年に倒れたいわゆる「修善寺の大患」当時の心境を綴る『思い出す事など』、満州・韓国の訪問記『満韓ところどころ』を同時収載。
鋭い心理描写とともに描かれる近代人の孤独と苦悩――「行人」ほか、「思い出す事など」「満韓ところどころ」を収載して贈る。 【解説: 吉田精一 】
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480021670/
参考:
夏目漱石全集(8)
夏目漱石全集(8) こころ (ちくま文庫) [ 夏目漱石 ]親友を死に追いやった罪悪感に苦しみ、自らも死を選ぶ「先生」の心の暗部をたどりつつ、透明な文体で、人間のエゴの問題を徹底して追求する『こころ』。互いに理解しえないまま結婚生活を送る健三・お住夫婦を中心に、因習的な「家」制度との矛盾・葛藤を描いて漱石唯一の自伝的小説といわれる『道草』。後期三部作の終曲をなす名篇と、完成された最後の長篇を同時収録。若い読者の理解を助けるため読みやすい活字で詳細な語注を付した。
透明な文体で人間のエゴの問題を追求する、後期三部作の終曲をなす名篇「こころ」と、漱石唯一の自伝的長篇「道草」を収録。 【解説: 吉田精一 】
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480021687/
夏目漱石全集(9)
夏目漱石全集(9) 明暗 (ちくま文庫) [ 夏目漱石 ]結婚して間もない津田・お延夫妻の不安定な家庭生活を中心に、清子、小林などの登場人物を巧みに配して展開される醜悪な人間の百鬼夜行…。漱石の生涯のテーマであるエゴイズムとその克服の問題が、精緻な心理解剖とともに追及される本書は、大正5年5月26日から同年12月14日まで新聞連載され、漱石の死によって中絶された遺作である。日本近代文学の傑作を全一冊でおくる。
多彩な登場人物を配して展開される醜悪な人間の百鬼夜行。漱石の死によって中絶された、日本近代文学の傑作「明暗」を全一冊で贈る。 【解説: 吉田精一 】
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480021694/
参考:
夏目漱石全集(10)
夏目漱石全集(10) 小品 評論 初期の文章 (ちくま文庫) [ 夏目漱石 ]小品、評論、初期の文章の代表作品収録。詳細な語注付き全集完結。
〈小品〉「夢十夜」「永日小品」「ケーベル先生」「硝子戸の中」他7篇。〈評論〉「私の個人主義」「創作家の態度」「倫敦消息」他13篇収録。 【解説: 吉田精一 】
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480021700/
小品
京に着ける夕/文鳥/夢十夜/永日小品/長谷川君と余/子規の画/ケーベル先生/変な音/僕の昔/三山居士/初秋の一日/硝子戸の中
評論
作物の批評/写生文/文芸の哲学的基礎/創作家の態度/田山花袋君に答う/文壇の趨勢/コンラッドの描きたる自然について/明治座の所感を虚子君に問れて/虚子君へ/道楽と職業/現代日本の開化/中味と形式/文芸と道徳/私の個人主義
参考:ケーベル先生の告別
参考
青空文庫に掲載されているその他の作品
イズムの功過/岡本一平著並画『探訪画趣』序/おはなし/学者と名誉/元日/鬼哭寺の一夜/木下杢太郎『唐草表紙』序/教育と文芸/「自然を写す文章」/従軍行/処女作追懐談/人生/鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年/西洋にはない/戦争からきた行き違い/高浜虚子著『鶏頭』序/『土』に就て/艇長の遺書と中佐の詩/手紙/『伝説の時代』序/点頭録/『東洋美術図譜』/長塚節氏の小説「土」/入社の辞/猫の広告文/『煤煙』の序/博士問題とマードック先生と余/博士問題の成行/「額の男」を読む/文芸委員は何をするか/文芸と道徳/文芸とヒロイツク/文芸は男子一生の事業とするに足らざる乎/文士の生活/マードック先生の『日本歴史』/正岡子規/水底の感/無題/明治座の所感を虚子君に問れて/模倣と独立/余と万年筆/予の描かんと欲する作品/落第/私の経過した学生時代