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紹介【本田直之】レバレッジ・リーディング【まとめ】

2021年9月21日



今回は、本田直之さんの『レバレッジ・リーディング 100倍の利益を稼ぎ出すビジネス書「多読」のすすめ』。本書で語られる、ビジネスで成功したい人のための効率的かつ戦略的な「ビジネス書」読書法『レバレッジ・リーディング』とは、いったいどのような読書法なのか。著者と書籍の紹介、本書の内容をまとめます。


筆者紹介

レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役。シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQ上場に導く。現在は、日米のベンチャー企業への投資育成事業を行い、各社の社外取締役や顧問などを兼務する。

著書に、レバレッジシリーズをはじめ、「脱東京 仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住」、「なぜ、日本人シェフは世界で勝負できたのか」「オリジナリティ 全員に好かれることを目指す時代は終わった」「人生を変えるサウナ術」等があり、著書累計300万部を突破し、韓国・台湾・香港・中国・タイで翻訳版も発売。

また著書のプロデュースも行っており、100万部を超える『伝え方が9割』佐々木圭一著、50万部を超える『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』小林弘幸著など16冊200万部を突破する。

オンラインサロン「Honda Lab.」を主宰・サンダーバード国際経営大学院経営学修士(MBA) ・ 明治大学商学部産業経営学科卒・ (社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ・ アカデミー・デュ・ヴァン講師 ・ フィンランド サウナアンバサダー・ 明治大学・上智大学非常勤講師

https://www.amazon.co.jp/%25E6%259C%25AC%25E7%2594%25B0%25E7%259B%25B4%25E4%25B9%258B/e/B0041B8ON4%3Fref=dbs_a_mng_rwt_scns_share

紹介文

ビジネス書は、成功者の体験やノウハウを短時間で疑似体験できるツールであり、その多読こそが最高の自己投資である。現在、コンサルティング会社を経営する著者が、ビジネススクールで身につけ、さらに進化させた読書術を紹介。コンセプトは「多読」である。速読とは違う訓練不要の読書法である。月間に500冊の新刊といわれる氾濫するビジネス書の中から読むべき本を選び出す。1日1冊で年間400冊を読破し、ビジネスで成功するためのノウハウを紹介。本の選び方、書評とのつきあい方、書店の利用法、時間術、実践に活かすための読書後の活用法など。著者のおすすめブックリスト付き読書は最大の自己投資である。1日1冊で年400冊を読破し、ビジネスでリターンを得るノウハウを、ビジネス書の探し方から、読了後のフォローまでを解説する。

https://books.rakuten.co.jp/rb/4175228/

内容紹介

■ はじめに

著者の主張、本書の内容が、この「はじめに」に、まとめられています。以下、重要な箇所を引用します。

本を読むのは自分に投資することです。それは、このうえなく割のいい投資です。どんなに利率のいい金融商品に投資するよりも、確実に多くのリターンをもたらします。(p.1)

本を書いた人が何年も何十年もかけて体得したノウハウを、わずか一冊の本を読むだけで手に入れることができるのです。そのうえで自分なりの工夫を加えれば、早く、少ない労力で、成功にたどり着ける。その結果、時間の余裕が生まれるというわけです。(p.2)

本を読むことで「不労所得」のように、蓄積してきた「パーソナルキャピタル(自分資産)」を働かせることにより、少ない労力で大きなリターンを得ることができるようになることなのです。(p.3)

本書では「累積効果」ということを重視します。(中略)同じテーマについて複数冊の本を読んだり、常に新しい本から情報を得ることで、いろいろな著者の考え方が把握できるようになります。こうした中から、自分に合ったものを選び出していく、といったところにも多読のメリットはあります。(p.4-5)

「多読=投資」として、株や不動産といった他の投資活動と同じように、読書も戦略を持って実践すれば、リターンを得られるノウハウであると見なしています。(p.5)

この本は、読書家のための本ではありません。今までの「読書の常識」を否定するような方法も紹介しますが、ビジネスで成功したい人のための本です。(p.5)

本書は私なりの経験や試行錯誤をふまえて、体系化・システム化し、より少ない労力で「100倍のリターンを得る」ための投資方法を書いたものです。(p.6)

この主張を強化、補足するために、以下、章ごとに述べられて行きます。


■ 第一章 ビジネス書の多読とは何か?──100倍のリターンをもたらす究極の読書術

本書タイトルにもなっている、レバレッジ(leverage)とは、

英語で「てこ」の働きのことを指しています。かつて理科の時間に習った「てこの原理」のてこです。(p.24)

てこを使えば、重い岩もらくらく持ち上がります。レバレッジをかければ、少ない労力で、大きな結果を出すことができます。(中略)ビジネスにおいてレバレッジをかけるには、(中略)本を読んで、そこに書かれているノウハウを自分流に応用し、実践で活用することです。(p.25)

自分の「やる気」に他人の知恵や経験というレバレッジをかければ、何十倍、いや何百倍もの結果を出すことができる(p.28)

インプットするだけでは、ただの自己満足にすぎません。いかにアウトプットするかが勝負なのです。(p.33)

「はじめに」にも書かれていた通り、このような主張が何度も繰り返されます。

第一章に登場した書籍

  • 『一冊の手帳で夢は必ずかなう』(熊谷正寿著、かんき出版)
  • 『人生が変わる「朝5分」速読勉強法』(高島徹治著、講談社プラスアルファ文庫)
  • 『千円札は拾うな。』(安田佳生著、サンマーク出版)

■ 第二章 本探しは投資物件選び──ビジネス書の効率的スクリーニング術

まず第一に必要不可欠なのが、「目的を持って本を選ぶ」ことです。「自分の人生の目標は何か」「現状の課題は何か」という大きな目標があれば、「今、自分にはどんな本が必要か」ということが、はっきり意識できます。(p.56)

即戦力になるのは、自分にとってやさしい本、読みやすい本のほうです。ビジネスに役立つのは、理論より、実践のノウハウということです。したがって「教養型」の本ではなく、「経験型」の本を選ぶべきです。(p.60)

ジネス雑誌

  • 『日経ビジネス』『日経ベンチャー』『週刊東洋経済』『週刊ダイヤモンド』『GQ』
  • 海外雑誌『Business Week』『Fast Company』『Hawaii Business』

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第二章に登場した書籍

  • ピーター・モントヤ『パーソナルブランディング』(東洋経済新報社)
  • ブライアン・トレーシー『フォーカル・ポィント 仕事の「その一点」に気づく人、気づかない人』(主婦の友社)

■ 第三章 一日一冊、ビジネス書を戦略的に読破する──訓練不要であなたの読み方が劇的に変わる

読み始める前にもう一度その本を読む目的を明確にしておくと、重要なところと、そうでないところの見極めがはっきりつくようになります。したがって、どうでもいいところは捨てることができるので、読むスピードが速くなります。そのうえで目的を意識しながら読むと、内容をよく吸収できるのです。(p.99)

意識しているとそれが目につく(中略)カラーバス効果をうまく使うと、素早くページをめくっても、目的の箇所で目がとまります。(p.100-101)

極論を言えば、一〇〇項目すべてを抜き出して、一つも身につけないよりは、重要な一項目だけを抜き出して、それを実践するほうが、リターンを得られるのです。(p.111)

レバレッジ・リーディングはあくまでも投資活動なのですから、単に本を多く読みこなすというのではなく自分の課題や目的・目標にとって必要な情報だけが得られれば、それで十分なのです。完壁主義を捨てること。それが第一歩です。(p.111)

基本的に重要ポイントは本の二割くらいしかありません。そして、その重要ポイントの八割を拾えれば良しとします。(p.111)

投資としての読書のコツは、自分の身に置き換えて読むことです。「自分だったらどうするか」をシミュレーションしつつ読んでいくと、アイデアがどんどん出てきます。(p.125-126)

読書の流れ

  • 本を読む目的を明確化──読むところと読まないところの見当をつける
  • 制限時間を設ける──本の内容次第だが、平均は1~2時間程度
  • 全体を俯瞰する──「まえがき」「目次」「あとがき」などをチェックし、本の全体像を頭に入れる
  • 読書開始──緩急をつけて読む(重要なところは熟読、他は斜め読み)、ポイントを押さえる(線や印、書き込み、ドッグイヤーなどのマーキング)

第三章に登場した書籍

  • 加藤昌治さんの『考具』(阪急コミュニヶーションズ)
  • リチャード・コッチ『人生を変える帥対別の法則』(阪急コミュニケーションズ)
  • リチャード・コッチ『楽して、儲けて、楽しむ帥対加の法則生活実践篇』(阪急コミュニケーションズ)
  • 大橋禅太郎『すごい会議』(大和書房)


■ 第四章 読んだままで終わらせるな!──反復と実践によって100倍のリターンを獲得せよ

せっかく投資した時間とコストを回収するためには、これから述べる「読書後のフォロー」を行うことが絶対に必要です。(p.138)

メモすることで記録に残し、実践に使ってみましょう。メモの内容を自分の中に刷り込んでいき、習慣化することで正しいやり方を身につけたり、あるいは、実践のプロセスで、メモしたことがそのままで使えるか使えないかもわかるでしょう。そうした反復をしながら、自分に現実に合うようにアレンジすればよいのです。そして、その洗練されたノウハウが自分のものになり、結果が伴うようになるのです。(p.140)

良書との出逢いが数回限りの特別な体験で終わらないようにするには、条件反射的に現実のビジネスで生かせるように、読書をシステム化することです。(p.142)

わたしの言葉としてよりも第三者が言った言葉を引用することで、相手にもより説得性を持って伝わるようになります。(p,158)

実践で経験することではじめて、自分で消化し、自分のものにして、できるようになってくるのです。(p.168)

とにかく大事なのは、本から得たノウハウをレバレッジメモにまとめ、繰り返し読んで条件反射的に行動できるようにし、どんどん実践で活用していくことです。読まなければ始まらないのは無論ですが、読んだだけで実行しなければそれで終わりです。畳の上の水練(p.169-170)

たくさんの冊数を読むことも大事ですが、たくさん実行することのほうが大事です。とにかく行動して、試してみてほしいと思います。(p.170)

読書のシステム化

  • 自分の課題・目的を絞り込む
  • 読むべき本を絞り込み、入手して、読む
  • 重要なところに線を引く、印をつける
  • レバレッジメモ「究極の本」に要点を抽出し、繰り返し読む
  • 実践で試す
  • レバレッジメモをブラッシュアップし、繰り返し読んで身につける
  • 実践で条件反射的に対応できるようになる

第四章に登場した書籍

  • ロビン・シャーマ『3週間続ければ一生が変わる』海竜社
  • P・F・ドラッカー『プロフェッショナルの条件』(ダイヤモンド社)
  • デール・カーネギー『人を動かす』『道は開ける」(創元社)
  • 稲盛和夫『生き方』(サンマーク出版)

 

読後の感想

金融業界でよく耳にする「レバレッジ」という言葉と、読書という言葉の造語、レバレッジ・リーディング。本書でも紹介あったが、レバレッジとは、重いものを小さな力で動かす、てこの原理のことである。著者によると、この、てこの原理みたく、一冊の本から学んだことをビジネスに活かせば、その百倍の利益が出るということらしい。

もちろん、多読をすること、本書で紹介されていることを実践していくことで、それは達成されるという主張ではあるが、それにしても、なんと効率の良いことだろう。本当にそのようなことは起こりうるのだろうか、少し大きく出過ぎているのではないだろうか、そのように思ってしまうのも不思議ではないと思う。

しかしながら、著者は、そのような効率の良さを経験していて、だからこそ、読書は投資対象として、とても効率の良いものであると主張している。

何かについて知ろうとする時に、検索の時代においても、体系的に知るには、書籍を読むことが有効だと思う。最近では、漫画で知る、新書で知る、入門書で知る、専門書で知る、という自分に合った難しさの選択が出来る。

読書によって利益が出ていると、投資による効果を感じるまでに、どのくらい時間がかかるか、それはわからない。それでも、本を読んでは実践するに越したことはないのかもしれない。

ビジネス書によく書かれていると思うが、本を読んでも実践する人は、本当に少ないということ。とりあえず、読んでみては何かの形で実践する、このサイクルがシステム化、習慣化されるまでは、意識してやって行く必要があるだろうと思う。

そのために、完璧主義にならない、80対20の法則、その辺りのことは、読書をする前に、思い出せるようにしておきたい。

 

本田さんのブックリスト

読んでおくべきビジネス書20

ダニエル・ピンク『フリーエージェント社会の到来』ダイヤモンド社
ハロルド・ジェニーンほか『プロフェッショナルマネジャー』プレジデント社
望月護『ドラッカーの実践経営哲学』PHP研究所
神田昌典『口コミ伝染病』フォレスト出版
トム・ピーターズ『ブランド人になれ』阪急コミュニケーションズ
石原明『営業マンは断ることを覚えなさい』明日香出版社
バーバラ・コーコラン『大きなケーキは人にゆずろう』ソニーマガジンズ
スティーブ・モリヤマ『ユダヤ人成功者たちに秘かに伝わる魔法のコトバ』ソフトバンククリエイティブ
御立尚資『戦略「脳」を鍛える 』 東洋経済新報社
チャック・クレマーほか『財務とは何か』日経BP社
オグ・マンディーノ『地上最強の商人』日本経営合理化協会出版局
井上和弘『カネ回りのよい経営』日本経営合理化協会出版局
松井浩一『儲かる会社の作り方』同文舘出版
三枝匡『V字回復の経営』日本経済新聞社
加藤昌治『考具』阪急コミュニケーションズ
ピーター・モントヤほか「パーソナルブランディング』東洋経済新報社
熊谷正寿『一冊の手帳で夢は必ずかなう』かんき出版
リチャード・ワイズマン『運のいい人、悪い人』角川書店
ジム・レーヤー『メンタル・タフネス 成功と幸せのための4つのエネルギー管理術』阪急コミュニケーションズ
ロバート・B・チャルティーニ『影響力の武器』誠信書房

原理原則の本10

テール・カーネギー『人を動かす(新装版)』創元社
テール・カーネギー『道は開ける(新装版)』創元社
リチヤード・コッチ『人生を変える80対20の法則』阪急コミュニケーションズ
ジエームス・C・コリンズほか『ビジヨナリー・カンパニー』日経BP出版センター
P・F・ドラッカー『プロフェッショナルの条件』ダイヤモンド社
ブライアン・トレーシー『フォーカル・ポイント』主婦の友社
ナポレオン・ヒル『思考は現実化する』きこ書房
藤本義一『よみがえる商人道』日刊工業新聞社
C・W・ブリストル『信念の魔術』ダイヤモンド社
ジョージ・レナード『達人のサイエンス』日本教文社

 

本田直之さんの最新書籍


『パーソナル・トランスフォーメーション コロナでライフスタイルと働き方を変革する』本田直之【著】



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ゆきひこ

言葉の渦に溺れがちですが、それでもなんとか呼吸するために、言葉を書いています。潔く憂鬱。

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